ウタツグミ スズメ目 ツグミ科
英名:Song Thrush
学名:Trudus Philomelos
観察頻度 :生息地域から遠く離れているため極めて稀で、国内では数例があるのみ。
日本鳥類学会 第6版種名に記載されていない。
全 長 :22cm前後
観察可能時期:冬鳥として11月〜3月頃まで
生息場所 :平地の林縁でヤドリギツグミより閉鎖された場所
特 徴 :雌雄同色で地味な灰褐色で灰白色の喉から腹部にかけて多数の黒い斑点がある。
類 似 種 :ヤドリギツグミと酷似している。 識別点は様々あるようだが、図鑑を見ても実物を見ても
黒い斑点の模様の違いで見分けるのが容易。 ウタツグミは逆ハートの形をしているのに
対してヤドリギツグミの斑点は不正形。
ユーラシア大陸の中央部以西〜ヨーロッパにかけて繁殖し、冬はヨーロッパ南部からアフリカ北部に渡っ
て越冬する。 ヤドリギツグミと生息域はほぼ同じ。
2,013年から14年の冬にかけて神奈川県相模原市の相模川沿いの公園(相模川自然の村公園)で1羽
のウタツグミが観察された。 3月6日、片道5時間かけて日帰りで観察に行った。 10時直ぎに到着すると
公園の山際に半径50mくらいの半円の輪が出来ていてその中でウタツグミが動いていた。
ギャラリーの数は200人くらいと思うけど帰っていく人もたくさんいた。人口の多い関東圏なのでこの日入れ
替わり立ち代り数百人の人が訪れたと思うけど、交通網が発達しているので少ない駐車場も余裕があった。
何人かの人と会話したけどヤドリギツグミはあまりにも遠くて関心は薄く、遠くまで遠征して珍鳥を見たい人は
そう多くない印象だった。
よく似ているヤドリギつぐみより一回り小さいけど、大小は並んでくれないとわからない。 一番目立つ違いは
首から胸にかけての黒い斑点で、ちょっと見にくいけど逆ハートマークになっている。
2,014年3月6日 神奈川県相模原市

安全距離は20m〜30mくらいと警戒心は薄い。 じっとしていればかなり近くまで寄ってくるのはヤドリギツグミ
とほぼ同じくらいか。
2,014年3月6日 神奈川県相模原市

2,023年1月に名古屋市の都市公園に1羽のウタツグミが現れた。 相模原市の時と同じように見られる
と期待したもののこの時は警戒心が強くてなかなか姿を見せず、撮れたのはこの1枚だけで暫くして抜けたと
聞いた。 2,023年1月11日

記:2,015年3月 1日
2,024年3月 5日
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