オオタカのお食事            2,022年12月30日
 

  オオタカの食事の場面に出くわすことは稀にしかないが、襲う場面や食べた跡の羽の塊などを含めるとたまには見
 ることが有る。
  そんな場合は残されていた羽を集めて熱湯消毒し、写真を撮ってどの部位の羽か考察するのも楽しみの一つである。
  マガモとオカヨシガモの羽を手に入れたけど、その他はもう散らばりすぎていたり田んぼの真ん中だったりして回収で
 きなかった。

  撮りためた写真が保存用の外付けのHDの残量を脅かすようになったので全て見直しているうちに飛んでいる猛禽の
 ソノウが膨らんでいる写真が結構あるのに気付いた。 
  そこで、過去に出会った食事中のオオタカのソノウが次第に膨らんでいくのを見比べるのも面白いと思って2回だけで
 はあるがオオタカが食事している場面を撮った写真を並べてみることにした。  
  生々しい光景が有るので目をつぶって見ていただきたい。

  次の2枚は短時間の撮影だったのでソノウのふくらみは見えないが、クリークの中でカルガモを抑え込んで三日も経
 つとの事だった。 そんなに長い時間をかけて食べるのかとびっくりしたけど、抑え込んでいる獲物の姿はまったく見
 えていない。
  趣旨が違うので掲載するまでも無いのだけどこのオオタカの異様さはどうだ・・・。
  過眼線は幼鳥・若鳥なのに、顎から下腹部にかけてびっしりと荒々しい横筋が並んでいて成鳥そのものである。
  撮影は2,004年4月22日である。 当時はデジタルカメラの性能が今ほどでは無かったとしてもこんな写り方
 をするはずは無いが、この異常さが話題になることは無く今でもわからない。  
  BIRDER誌の2,019年10月号を見ていたらこれとよく似たオオタカを見付けた。 それによると繁殖期を迎えた
 オオタカの♀成鳥のようだ。
     

     

  次の写真はオオタカがオカヨシガモを捕えて食べている場面である。 かなり生々しいがソノウが写っているので並べて
 みた。 残念ながら見付けたときはかなり食事が進んでいたので膨らんでゆく過程の大きな変化は見られないけどソノウの
 大きさに注目していただきたく左上から右下に掛けて時系列に並べてある。 撮影間隔は記録していなかった。
                   2,011年1月28日 撮影
  
  
  

  

  
                                                                                   
  興奮しながら撮ったので8枚の写真の撮影間隔は短かったかもしれず、最後まで見届けることなく離れてしまったが
 ソノウって大きいんだな~と思った。

  後日、現地に行って散らばっている羽を集めた。カモ本体はオオタカが持ち去ったかカラスやノスリが食べたか、犬猫が
 持ち去ったのか見当たらず、風切り羽など主となる羽は見付からなかった。
  右側に写っている羽の中に初列・次列の風切り羽が混じっているかもしれない。
  


  2,019年1月6日、背割り堤でオオタカの若が食事をしているところに出会った。 入り江を挟んだ向こう側だったので
 遠くて獲物が何かは判らなかったけど、その分ゆっくりと写真を撮る事が出来た。この時も撮り始めは食事がかなり進んでいたけど、
 オオタカが餌から離れるまで撮ることが出来た。
  左上のソノウの膨らみと右下の膨らみを比べるとかなり大きくなっているように見える。
  この後、若はこの場を離れてうろうろし始めたので撤収した。 羽が欲しかったけど行けなかったのが残念。
  

  


  同年1月23日に同じく背割り堤で堤防下に纏まった鳥の羽が落ちているのに気付いた。本体は無く、広範囲に散らばってい
 たので小さい羽までなるべくたくさんの羽を集めて持ち帰り、熱湯消毒して並べてみた。2枚目の写真は初列風切り羽と思われる。
 この羽は若が食べていた獲物とは別の場所に・・・かなり離れた場所で見付けた。
  

  左側はマガモの次列風切り羽。右側はマガモのくるりと巻いた尾羽T-1 とT-2で3枚しかないので1枚欠けている。その他たくさん
 集めてきたので機会が有れば掲載したい。
  


                                        以上