オバシギ
チドリ目 シギ科 英名:Great Knot
全 長 : 26〜28cm 雌雄同色
観察出来る時期: 旅鳥として春と秋の
渡りの時期に観察される。
東海地方では秋は幼鳥がほとんど。
生 息 場 所 : 海岸干潟・河口干潟・海に近い田んぼ。 内陸部の淡水域で見たことがあるが稀。
類 似 種 :
特 徴 : 春の渡りでは成鳥が見られるが、コオバシギと比べて地味。
成鳥夏羽と幼鳥の識別は容易であるが、冬羽になると成鳥と幼鳥の識別は難しく
なる。
胸から腹部にかけての黒点が成鳥では濃くて大きく、幼鳥は小さく少ないことが識別
の目安となる。
シベリア北東部で繁殖し、冬は東南アジアからオーストラリアに渡って越冬する。
日本に渡ってくるオバシギは南アジア〜オーストラリアで越冬する渡りの途中でコオバシギとともに立ち
寄る。 コオバシギより繁殖地は狭いが、渡って来る数はコオバシギより多い。
2,006年4月15日に安濃川河口で撮影のオバシギの群。コオバシギが1羽混じっている。 オバシギは小さな群で渡り、
稀にコオバシギが混じることが有る。 コオバシギが見られるのはオバシギの群の中がほとんど。
春に渡って来る成鳥・夏羽。 左の個体より右の個体の方が成鳥羽への換羽が若干遅れている。
2,009年5月4日 鈴鹿川派川河口 2,007年5月9日 五主海岸
成鳥タイプであるが背中に成鳥特有の夏羽の赤い部分が無いので換羽が遅れているとも見られるが、胸から下腹部
にかけての斑が小さいことから第1回の夏羽と見られる。
2,007年4月27日 愛知県一色町
秋に撮影した成鳥で夏羽から冬羽への換羽が始まっている。 胸から下腹部にかけての斑が大きく濃い成鳥の特色を見せて
いる。 2,016年8月26日 日光川河口
この個体は上の個体より更に換羽が進んで白い冬羽がかなり上体を覆っている。換羽の進み方は個体差が大きい。
2,008年8月19日 日光川河口
2,008年8月4日 に撮影した幼鳥。 オバシギは海岸や河口干潟で見ることが多いが、この幼鳥は岐阜県羽島市の
水田で撮影した。 内陸部にも稀に入ることがあり、藤前干潟のような泥の河口や砂の河口や海岸も苦にしない。
2、018年9月26日 鈴鹿川派川河口で撮影。 上の個体のように黒くは無いが、胸や腹部のドットは薄く小さいので
幼鳥。 第1回冬羽への換羽は始まっていない。
2,006年8月25日 城南干拓地で撮影した幼鳥。 海岸から1kmくらい離れた水田。 こんな場所にも入る。
胸から腹部にかけての斑が小さいことから幼鳥で冬羽への換羽を開始しようとしている。
2,011年9月10日 日光川河口で撮影の第1回冬羽への換羽が始まっている。
記:2,023年6月12日
目次に戻る