ニシオジロビタキ
スズメ目 ヒタキ科 英名:Red−breasted Fraycatcher
全 長 :11〜12cm
見られる時期 :冬鳥として10月〜4月頃
生 息 場 所:公園や林などで見付かることが多い
類 似 種 :オジロビタキ
特 徴 :ニシオジロビタキはオジロビタキと比べて喉から胸のオレンジ部が大きく、上尾筒がオジロビタキ
ほど黒っぽくない。 下嘴の色はオジロビタキが黒いのに対してニシオジロビタキは肉色で、オジロ
ビタキとニシオジロビタキの一番の識別点になる。
日本に渡ってきて越冬するオジロビタキで、これまで見てきた個体は全てニシオジロビタキで、オジロ
ビタキと認められるものは1羽もいなかった。
2,004年から2,005年の春に掛けて大高緑地公園で1羽のオジロビタキが越冬した。 1月に入ってからの観
察となったがこの頃にはバーダーの興味は他に移っていてギャラリーは少なかった。
さかんに地上に降りて餌を探している姿をたくさん写真に撮ったと思っていたが、写真を探してみたら数枚しか残っ
ていなかった。 喉に黄色味が無く、大雨覆い羽縁の白い斑がラインになっているので若鳥。 性別不明。
2,005年1月8日 大高緑地公園で撮影
2,006年から2,007年にかけて名古屋市の公園で越冬した個体も大雨覆い先端に白斑が見えているの
で上の写真と同様1年目の冬羽で性別はわからない。
ヒタキ類は大雨覆いの先端に白斑が有れば幼鳥=若鳥とみて良い。
1月中旬の撮影時はギャラリーが多く、大勢の人が観察に詰め掛けていた。
オジロビタキはよく尾を上げ下げする。 写真の中にこのポーズがないと片手落ちというものである。
2,007年1月11日 名古屋市で撮影
ギャラリーが少なくなると地上におりてあちこちの植え込みの根元を餌を探して動き回り、柵に上がった
ときには蜘蛛をくわえていた。 小型の昆虫・蜘蛛を好んで餌にする。
2,007年1月11日 名古屋市で撮影
この写真を見ると嘴が黒いのでオジロビタキのように見えるが、上の写真を見ると下の嘴が肉色をしている事から
ニシオジロビタキ。
。
2,007年1月11日 名古屋市で撮影
オジロビタキと比べてユーラシア大陸の高緯度帯でも西部で繁殖し、冬季は東南アジアに渡って越冬する。 日本は
渡りのルートから外れているため渡来数は少ない。
愛知県の東浦町の公園で越冬したニシオジロビタキの成鳥♂。 オジロビタキの成鳥と比べて喉のオレンジ色部分が
大きく、下面の白い部分との境界が不明瞭。 嘴は肉色。
2,013年1月10日 愛知県東浦町
於大公園
背面から・・・上尾筒の色がオジロビタキと比べて淡いと言うけど微妙。
2,013年1月10日 愛知県東浦町
公園にはサザンカが咲き誇っており、その中で特別に美しかった。
2,013年1月10日 愛知県東浦町
於大公園
チフチャフを見に行ったついでに更に足を西に延ばして加東市の播磨中央公園のニシオジロビタキがとても
美しいと聞いて見に行った。 光線の加減もあって色が薄いけど間違いなくニシオジロビタキであった。
2,015年1月16日 兵庫県加東市
オジロビタキらしく白い尾を立てている。 ♂の成鳥。
2,015年1月10日 兵庫県加東市
加東市の公園で見かけた上尾筒から下尾筒などの赤いこの鳥は何だろう?。
2,015年1月10日 兵庫県加東市
桑名市の小さな公園で越冬したニシオジロビタキ幼鳥=第1回冬羽。 2,022年1月13日撮影。
知多半島の公園で越冬したニシオジロビタキ♂成鳥。 2,024年1月29日。
この地方で観察されるニシオジロビタキは第1回冬羽が多いので成鳥はなかなか見られない。 とても美しい
個体であった。 ニシオジロビタキは成鳥も幼鳥も同じように人懐こく警戒心が薄い。
記:2,019年5月27日
2,024年3月 4日
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