名古屋近郊で越冬したナベヅル 2,016年3月
(春を迎えたナベヅルの幼鳥)
2,015年11月 弥富市の鍋田干拓地水田に11羽のナベヅルが降り立った。 成鳥9羽と幼鳥2羽の組
み合わせは、奇しくも2,008年の11月に四日市市の水田に降り立ったナベヅルたちと同じだった。
ナベヅルの当地方への飛来は比較的多いが、大勢の愛鳥家が集まってカメラのレンズを向け大変な賑わいと
なった。
2,015年12月7日撮影
暫く経ったころこれらの11羽のうち3羽が弥富市と飛島村ふきんで越冬しているらしいと聞いた。 しかし、
ナベヅルの写真はたくさん有るので特に関心がわかないまま忘れてしまったが、3月の半ばすぎにまだいるら
しいと聞いて3月19日に会いに行き、2羽の成鳥と1羽の幼鳥に会うことができた。
のんびりと餌を探している3羽の中の幼鳥は、12月に見た時と比べてよく見ないと成鳥と区別がつかないくら
い黒くなあっていた。 真ん中が幼鳥であるが、黄褐色だった首の色がかなり白くなっている。
この日は光線に恵まれなかったので20日にもう一度出かけた。
2,016年3月19日撮影

19日も20日もナベヅルは見飽きたのか観察者は誰もおらず、光線も良かったので車内から十分に撮影す
ることが出来た。
2羽のうち手前が幼鳥で頭から首が白くなり、額の毛がかなり黒くなりかけている。 嘴がカーキ色をしており、
体の色が茶色っぽいので幼鳥とわかるが、もうしばらくしたら成長と見分けがつかなくなりそうだ。
ツル一般が成鳥と見分けがつかなくなるまでどれくらいかかるのかネットで調べてみたけどわからなかった。
しかし、秋に渡ってくるツルたちは幼鳥と成鳥の2種類しかいないのだから、次の秋に渡ってくるときには成鳥
になっており、換羽は冬のうちから始まるということであるが、見掛けは成鳥でも性的に成熟するのは♂で4〜5年、
♀で2〜3年と♀の方が早熟だそうだ。
2,016年3月20日撮影

幼鳥 成鳥と比べると茶色っぽい。 2月12日に掲示板に投稿していただいたgoroさんの3羽のナベヅルは
同じファミリーと思われるが、よく見ると今より若干首が黄褐色に見える。

一緒にいた成鳥。 幼鳥は黒くなっているけど換羽はまだのようだ。

2,008年から2,009年の冬にかけて琵琶湖の北で1羽のクロヅル幼鳥が越冬した。 1月26日に
撮影したときのクロヅルは完全な幼鳥だった。
2,009年1月26日撮影

ナベヅルたちの行方は知れないが、クロヅルの幼鳥は4月3日にも会うことが出来た。
1月と比べると体全体が黒っぽくなって随分と印象が変わってきていた。
2,009年4月3日撮影

ナベヅルが近くで越冬した事はこれまで無く、春に幼鳥がどうなっているか知らなかった。 冬の間に成鳥
への換羽が始まるのはよく知られたことかもしれないが、自分としてはとても貴重なものを見ることが出来た
と思っている。
改めてクロヅル幼鳥にも関心が向いて換羽の様子を比較することが出来た。
なお、越冬したナベヅルたちは翌3月21日に散歩の人に驚いて飛び立って行方不明になってしまった。