ミユビシギ    チドリ目  シギ科 
                               英名:Sanderling
                               学名:Crocethia alba


     全   長  ;約20cm前後  雌雄同色
   観察可能時期:8月中旬〜翌年の5月下旬 
 越冬するものと渡りの時期に寄るものとがいる
   生息場所  :砂浜の海岸・砂質の干潟などで群で行動   内陸の淡水域に入ることは無い
   類似種     :ハマシギ冬羽 トウネン  亜種は存在しないとされている
   特   徴  :ズングリした体型で見かけより大きくハマシギより少し小さい程度 
            夏羽は腹面を覗いて赤茶色  冬羽は全体的に白っぽく見える
            名前の通り足指は3本で後ろ指が無い(後趾)
              
   グリーンランドやユーラシア大陸シベリア北部からアメリカ大陸のアラスカ・カナダ極地方沿岸部で繁殖し、
  冬は北米南部・南米・オーストラリア・ニュージ-ランド・アフリカなどの海岸に渡って越冬する。 
   日本では8月中旬頃から5月下旬にかけて海岸で見られ、一部が越冬する。

   標識調査のフラッグを付けた個体を一度撮影した。 オーストラリア南部の南オーストラリア州・アデレード
  付近で捕獲バンディングされ、繁殖活動を終えてオーストラリアに向かう途中の個体である。

   その後、南オーストラリア州でジオロケーターを搭載した渡り調査が行われ、それらの個体はオーストラリア
  大陸を北上後 島伝いに赤道地方を北上して韓国からサハリン方面を北上・最終的にレナ川河口付近の
  ノボシビルスク諸島周辺に到達して繁殖していることがわかった。
   地図を見ると南アジアで一時西の島嶼部に寄るもののひたすら北上していることがわかり、日本もその流れ
  の中にある。  写真は秋の渡りの途中で立ち寄ったもので、繁殖地と越冬地は生涯変わらないとされている。

                     2,010年9月6日  雲出川河口
       


   私が観察場所としている三重の海岸では高松海岸や鈴鹿川派川河口で普通に見られていたが、高松海岸は
  霞4号線の工事以降見られなくなり、派川河口は河川改修や釣り人の増加などによって見られなくなった。
   また、津市の海岸など中勢地区の海岸でも数を減らしている。

  
  今回は8月から5月までの順で写真を掲載する。

   2,012年8月13日に派川河口で撮影した冬羽に換羽が始まった成鳥。 頭と背中から換羽が始まっている。 

       


   2,006年8月25日派川河口で撮影の成鳥の群。 渡りは群で行動していることがわかる。 夏羽の特徴である
  頭の赤味がほとんど無く換羽はかなり進んでいる。
       

   2,006年10月15日に五主海岸で撮影の群。 このこの時期なるとほぼ冬羽に換羽している。 打ち寄せる波に
  合わせて波打ち際を行ったり来たりして主に砂の中の小さな貝や虫などの底生生物を食べている。

       

   同上 行動は常に群で行われ、ハマシギと行動を共にすることも有る。
       


   2,015年11月16日、高松海岸。 幼羽から第1回冬羽に換羽中。 ミユビシギの名前のとおり後趾が無い。
       




    2,020年12月10日 白塚海岸。   成鳥冬羽
       

     2,018年2月24日 白塚海岸で越冬中の群。
       


     2,014年2月24日  雲出川河口 第1回冬羽と、後はハマシギの幼鳥・第1回冬羽。 ハマシギとほぼ同じ
    大きさと書く図鑑が多いけど並んだところからは明らかにハマシギの方が大きい。
       

    
    2,016年3月3日 白塚海岸。 背中や頭で僅かに夏羽への換羽が始まっている
       
   

     2,009年4月1日 雲出川河口 夏羽への換羽が進んでいるが冬羽の方が多い。 
       


      2,010年4月8日 白塚海岸。 上の個体群と同程度に換羽している。 春の越冬地からの渡りは3月下旬
     から始まるのでまだ越冬個体だろう。
     
       


     2,013年5月5日 派川河口  この時期には越冬個体群は繁殖地に向かっている可能性があるが、渡りの
    群を待っていることも考えられるのでどちらかはわからない。  羽縁の摩耗は少なく見える。         

       

    
    2,013年5月9日 派川河口   白い冬羽を残しているものもいて換羽状況は様々。  真ん中の個体は
   雨覆いに幼羽が見えているので第1回の夏羽。  
       

          

     2,014年5月11日 派川河口 ほぼ夏羽に換羽している。 この時期には春の渡りはほぼ終盤にかかって
    いる。

      

        
     2,020年5月19日  派川河口  この頃渡って来る群はオーストラリアで越冬した個体群と見られる。
     この群は夏羽の赤い色が見られないが、この時期でも赤味の少ない個体がいるのは5月9日に撮影・掲載
    の写真からもうかがえる。

      

    2,011年5月18日  派川河口  羽の摩耗状況から渡り組と思われる。
     


   2,009年5月22日 派川河口 春の渡りとしては最後の撮影日である。 繁殖地への最後の渡りの3ヶ月後
  には秋の渡りの最初の群が渡って来る。 繁殖地での滞在は短いものである。
   一緒にいるキョウジョシギの繁殖地もユーラシア大陸からアメリカ大陸の北極海沿岸部なのでミユビシギとは
  重なっている。
  このミユビシギは白い羽縁がかなり摩耗して無くなっている。
     





                             記:2,024年5月20日 
                               


 
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