メダイチドリ
チドリ目 チドリ科 英名:Lesser Sand Plover
全 長 :22〜24cm
見られる時期 :渡り鳥として 4〜5月 7月末〜11月 三重の海岸では一部が越冬する事もある。
生 息 場 所:海岸干潟や河口の干潟 内陸部では見たことがない。
類 似 種 :オオメダイチドリ シロチドリ
特 徴 :オオメダイチドリと同じ時期に群で渡ってくる。
オオメダイチドリと外見は似ているが脚は短く、嘴も短くて先端付近で上下に膨らむ。
オオメダイチドリが蟹を好んで食するのに対してゴカイ類を好む。
冬羽はシロチドリに似るがシロチドリは首の後ろに白い帯が有り、胸の褐色のバンドは中央で切れ
て左右が繋がることは無い。
中央アジアの中緯度帯・ロシア東部のサハ州からカムチャツカ半島付近・及びロシア最東端のチョコト半島で繁殖し、
冬は東南アジアからオーストラリア・ニュージーランドに渡って越冬する種が日本を通過する。 渡りのルート上にあ
るので渡来数は多く、小さな群れで渡って来る。
バイカル湖付近にオオメダイチドリと重なる繁殖地が有るのかオオメダイチドリが混じることがある。
秋の渡り編
秋に現れたうちで1番早い時期の撮影で冬羽への換羽が始まっている成鳥。 過眼線の色から♀のように見える
けど冬羽では雌雄同色となるので識別は難しい。
2,008年7月25日 鈴鹿川・派川河口
夏羽がかなり残っていて冬羽に換羽中。 過眼線が薄くなり眉線の白さが目立っているけど、脇のカーキ色
の範囲が体側の真ん中あたりまで伸びているので♂成鳥と推定。
2,012年8月13日 鈴鹿川・派川河口
この時期にしては換羽が早く冬羽に換羽している。 ゴカイを引っ張り出そうと格闘している。
2,016年8月18日 鈴鹿川・派川河口
夏羽を濃く残した成鳥の♂。 個体によって換羽の状況は隋分と違う。 各羽がかなり激しく摩耗している。
2,007年8月19日 一色海岸
冬羽に換羽中の成鳥。 ♂夏羽では過眼線の色が黒く♀ではそれよりも薄くて雌雄の識別は判りやすいが
冬羽への換羽が始まると♂の色が薄れてくるので識別が難しくなる。
2,009年8月31日 日光川河口
冬羽に換羽中の成鳥。 頭から背中への褐色の羽が首輪のように胸の方まで伸びている。 ♂には首の
白い部分の縁に黒いラインを持つ個体がいるがその名残だろうか。
2,012年8月29日 日光川河口色
本年生まれの幼鳥。 オオメダイチドリの幼鳥と似ているので可能性があるが、肩羽など背中の羽に
サブターミナルバンド(この写真からは判りにくい)が有ることからメダイチドリの幼鳥。
2,007年9月16日 派川河口
冬羽への換羽が始まった幼鳥。
2.007年9月16日 派川河口
1
冬羽への換羽中の成鳥。 羽衣がかなりすり減っている。
2,018年9月26日 派川河口
第1回冬羽への換羽中の幼鳥。
2,019年9月30日 派川河口
冬羽に換羽の進んだ成鳥。 立ち姿はオオメダイチドリっぽい。
2,008年10月12日 派川河口
成鳥冬羽。 成鳥の冬羽を見る機会が少ないのは、この時期になると派川河口へ行く回数が減るせいもある。
2,019年11月24日 派川河口
春の渡り編
これから繁殖地に向かう成鳥の♂。 夏羽への換羽中。 到着は4月に入ってからがほとんど。
2,07年4月14日 派川河口
5月に入ってカーキ色の部分が赤味を増して換羽が進んできた♂成鳥。
2,007年5月1日 派川河口
夏羽に換羽中の♀ 成鳥。 ♂に比べて過眼線の色が薄い。 胸の赤味はもう少し範囲が広がると思うけど個体
差はある。
2,007年5月1日 派川河口
2,007年5月1日 派川河口
この時期に胸脇に赤味が無く、過眼線の色が薄いことから♀の成鳥と判断する。
2,012年5月10日 派川河口
2,007年5月12日 派川河口
5月も中旬になってほぼ夏羽に換羽した美しい成鳥の♂。 どうしても赤い個体に目が行ってしまうけど♀にも
目を注ぎたい。 春よりも秋の方がバリエーションにとんていて観察するには面白い。
2,012年5月18日 派川河口
記:2,024年7月30日
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