マキバタヒバリ         スズメ目  セキレイ科   英名:Meadow Pipit
                                  学名:Anthus pratensis

     全   長   :14.5cm  雌雄同色  タヒバリより僅かに小さい
     観察可能時期:日本では迷鳥として稀に記録がある。
     生 息 地   :農耕地・草地で活発に動き回って餌を探す地上性。 タヒバリに混じることがある。
     類 似 種   :タヒバリ  
     特   徴   :タヒバリに比べて緑色っぽい。 頭上から背中にかけて黒い縦斑が明瞭。 腰は赤味がある。

   ロシア西部からスカンジナビア半島・ヨーロッパで繁殖し北のものは地中海方面に渡って越冬する。 日本は繁
  殖地・越冬地からはるかに離れているため極めて
。 
   2,007年に福岡で観察されて以来奄美大島などでの観察例が少しあるだけ。


   写真は2,011年の冬に京都府の久御山町(巨椋干拓地)で観察されたマキバタヒバリである。 2月16日・2月
  21日と2回出掛けたがこの時は行方知れずで抜けたと思われたが、少し換羽してまた現れたというので3月5日に
  出かけてやっと会うことが 出来た。
   
            水路の土手の斜面をあちこちしながら餌を探していた。  何を食べていたかは不明。
 
                         2,011年3月5日  久御山町  

      
  

      タヒバリと違って背中の縦斑が顕著。 後ろ指の爪が長くて直線的。 上の写真によれば前指の爪も長い。 
      
 

    尾羽を展開しているところ。  尾羽の両端は白い。  初列風切り羽は短い。 セキレイ科特有なのか
  尾羽は6枚でT−5・T−6は白く、T−5の外弁は褐色になっている。
      




   巨椋のマキバタヒバリの写真はネット上に多数出回っているが、活動している場所が土手の斜面なので同じよう
 な写真になるのは致しかたのないところ。  横から見ると足指の長さが目立っている。  腰は赤味を帯びている。
  
      



   このアングルの写真もよく見かける。 草むらの中を歩きながら草の葉を突いていたが、虫でもいるのだろうか。  
      



                               記:2,011年3月17日




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