クイナ ツル目 クイナ科
全 長 :約28cm 雌雄同色
見られる時期:東海地方では冬鳥として10月から5月上旬
生息場所 :水の有る葦原 草地 田んぼ
類 似 種 :ヒメクイナ
特 徴 :夏羽上下の嘴が赤く、冬は下の嘴だけが赤い。
成鳥は脇の白い横斑の辺りが黒いけど1Wは茶色味を帯びている。
孵化から1年後には性成熟する。
中国大陸の東海岸一帯で繁殖し、冬は南アジアや日本に渡って越冬する。 ヨーロッパでも繁殖・生息する。
日本でも北海道と東北北部で夏鳥として繁殖するので東海地方で夏羽は見られない。
冬季にはかなりの数が渡ってきているのかもしれないけど、この地方でも繁殖しているヒクイナと比べて数が少な
く、冬鳥であることもあって目にする機会は少ない。 警戒心が強いとする声も有るが車の中にいる限りそれほどで
も無なかった。 夕暮れなどに活動すると言われているが日中にも活動する。
今回は冬羽と夏羽が有るのかの確認と、成鳥と幼鳥を比較するため撮影月ごとに画像を並べてみた。
@ 2,010年10月25日 下腹部の脇が黒地に白の横線なので成鳥。 遠かったので写真では
はっきりとは見えないが上の嘴にもかなり赤味が残っている。 渡来して間もないとみられ、私が
撮った写真の中ではもっとも早い時期だった。

A 2,026年2月20日 脇腹の茶色地の白斑の周辺に若干黒い部分が有るので幼鳥から成鳥に
換羽中とみられる。 この場所にはもう1羽いたので縄張りは持たないようだ。

B 同日、葦に囲まれてなかなか全身が取れずピントが合っていないけど田ウナギを咥えているのが
見える。

C 同日 Aとは別の個体で脇腹が黒地に白斑なので成鳥。 下の嘴の付け根に黒い羽毛が見え
ている。 上の嘴は会合線の辺りでうっすらと赤味を帯びている。

D 2021年2月21日 上と一日遅れなので大きな差はないが上の嘴はかなり赤い。
E 2026年3月6日 Cと同一個体。 喉から首にかけて若干茶色味が有る。

F 2023年4月1日 渡りが近付いて上の嘴は会合線付近からかなり赤くなっている。 下の嘴の
付け根の黒い羽は無くなっている。

G 上と同一個体。 首に若干の黒い毛が見えており、脇腹の白斑の地は茶色なので1Wだろう。

H 2006年4月8日 愛西市のレンコン畑の一角に廃棄するレンコンが山のように捨てられていた。
そのレンコンの山に虫でもいるのか1羽のクイナが入り浸っていた。 警戒心は薄くてたくさんの
写真が撮れた。 当時でも撮りにくい鳥の一つだったようで所属していた野鳥グループのメンバー
が大勢集まったが、一般に存在ははほとんど知られていなかった。
下側嘴の赤い色がひときわ印象的であるが上の嘴はこの写真では根元だけ赤く、その先は会合
線がはっきり見えるくらい黒い。

I 上と同一個体 嘴の根元に黒い部分が有ることと、脇の白い線の付近がかなり茶褐色なので1W。
下嘴の付け根に黒い部分が有るのは若鳥の特徴の一つであろう。

J これも同一個体。上の嘴は根元だけ赤くなっているが、図鑑によると夏羽の上側の嘴はもっと赤くなる。

K 2,006年の4月17日に庄内緑地公園の蒲池でクイナを撮影した。 餌付けされていて警戒心は薄くて
撮り放題だったけど、その前に蓮田でたくさん撮っていたのできちんと撮らなかったのが悔やまれる。
蓮田の個体と比べると上の嘴の赤い色部分は大きく、体側の白い線の辺りの色が成鳥らしく黒くなって
いる。

L 2018年5月4日 鈴鹿川の派川。 渡り前の最後の時期の写真となった。
距離が遠かったのでディテールはわかりにくいが渡りを控えて嘴はかなり赤くなっている。

M 上と同一個体。 横から見ると1Wから1Sに換羽途中の若鳥に見える。 上の嘴は上の写真よ
りもかなり赤い。

ヒクイナと生息環境が同じなので一緒にいることが有るが、留鳥のヒクイナの方が出会いは多い。
記:2,026年3月19日
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