コノドジロムシクイ   スズメ目  ウグイス科  
                                         英名:Lesser Whitethroat
                                   学名:Sylvia curruca

     全  長  :13p
   見られる時期:
ごく稀な迷鳥として北海道(1,994年10月)・山形(1,998年2月)にl記録が残っているほか、2,007年
            の秋には鹿児島や高知でも目撃されている。
 
    生息場所  :平地の藪
    類 似 種 :類似種は日本では無い。
    特   徴  :

   ヨーロッパから中央アジアの中部で繁殖し、冬はインドから中東からアフリカにかけての地方で越冬するため、日本への
  ルートの無い完全な迷鳥。
   写真の個体は2,007年の11月末に四日市市の公園で発見された。 池沿いの藪の中に隠れ、時々カラスザンショウの
  木に上がって実を食べていた。
   同一個体かどうか不明だが、四日市市で姿が見られなくなった翌年の1月には東京の水元公園に姿を見せ、このときは
   葦原で活動していたそうだ。 四日市市の公園より条件が良かったせいか東京ではたくさんの写真が残されている。
   四日市市では鳥との距離が有ったので私のレンズではこれが限界だった。  写真は全て同一日の撮影。
 
                          2,007年12月1日  四日市市
    
             



             



    なお、日本産鳥類リスト(鳥学会第6版・1997年)のスズメ目ウグイス科ににコノドジロムシクイの名前は記載されてい
   ない。

   
    2,019年11月中旬に稲沢市の公園にコノドジロムシクイが現れた。  1回目の11月13日は昼前に行って気配なし。
    2回目は11月17日に行って午前11時ころにやっとゲットした。
    四日市の時はカラスザンショウの上に出っぱなしだったので撮り放題だったけど、今回は餌の実を求めてエリアを巡回
   していたので現れても短時間で移動していった。
   地鳴きはウグイスのようでその声を頼りに探し出す人もいた。
                        2,019年11月17日  愛知県稲沢市祖父江町 
  
             


    ムシクイという名前から虫が餌のように思えるけど、小鳥たち一般が好む木の実を食べていた。  黒い実をくわえて
   いたので写真を撮ってみたらクスノキの実のように見えた。
    黄色いセンダンの実にもチャレンジする様子を見せたけど、実が大きすぎた。
    行動はムシクイ一般と同様で小刻みに動き回って撮りにくかった。 
  
             


   長居はしないと思っていたけど餌が豊富な公園で越冬モードに入った。  咥えているのはカラスザンショウの実。
                    2,019年12月4日  稲沢市祖父江町 
  
             


   光線によって色が変わる。 このころは行動範囲が広がって川沿いで活動することが多くなった。 連日多くのバーダーが
  押し寄せていたものの次第に人が減って探し出すのが難しくなった。
                        2,020年1月16日   同所 
   
             


   最後の出会となったのは2,020年2月21日だった。  さらに人が減って見つけ出すのは至難の業となり、この写真が
  最後となった。 ムシクイなので夏羽冬羽は無いようで、繁殖には早いので囀りも聞けなかった。 

             



                                記:2,011年 3月 2日
                                  2,020年 7月 5日




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