ベニアジサシ チドリ目 カモメ科 英名:Roseate Tern
絶滅危惧U類(VU)
全 長 :約33〜43cm 雌雄同色
見られる時期:本州では夏に稀な夏鳥。 奄美諸島以南の南西諸島で繁殖する。
生息場所 :離島の岩礁地帯や外洋
類 似 種 :アジサシ類全般
特 徴 :夏羽は頭が黒く、嘴と脚はカーキ色に近い赤。 嘴はアジサシより長目。
尾羽は長く翼端を超える。
尾羽の記述に付いて誤りが有ったのでお詫びして訂正します。
東南アジア・オセアニア・アフリカ東岸から西岸・中南米東岸など熱帯圏を中心に広く分布する。
2,004年8月15日、雲出川河口の五主海岸に現れたベニアジサシ。 当時所属していた野鳥グループ
のオーナーさんが太鼓判を押された夏羽。
アカアシアジサシに似るが嘴が赤よりもカーキ色に近い赤色。 この角度では尾羽までは見えない。
2,004年8月15日 津市
当時はデジタルカメラの出始めで精度の悪いデジスコでしか採れなかったため残っている写真はこれ
だけしか無い。 嘴が長く、尾羽の先端は初列風切り羽を超える。 当日撮ったピンぼけの写真には
2羽写っていたので小さな群れできたようだ。 上と同一個体。
こちらはアカアシアジサシ。 一番わかりやすいのは嘴の形状と長さで、ベニアジサシは細くて長い。
静止時、尾羽は翼端より後ろに出ない。
当時の五主海岸はシギチドリを始めとした野鳥の宝庫であったが、地球温暖化によって水辺の鳥が大幅に
減り、さらに海岸堤防の強化工事以降はさらに大きく減ってかっての面影は無くなった。
しかし、今も野鳥の貴重な中継地の一つとして存在は大きいので今より環境が悪化しないように願っている。
記:2,023年7月9日
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