アリスイ   キツツキ目  キツツキ科  
                        英名:Eurasian Wryneck
                                   

   全   長  :18cm  
  観察可能時期:冬鳥として10月〜4月とされているが8月に見たことがある。
  生 息 場 所:里山から平地の草原・葦原など
   類 似 種  :なし
   特   徴  :鳥類の中の爬虫類と言った感じが不気味で好まない人もいるが毒々しくないだけ好感が持てる。
            地面に降りて蟻や蟻の卵を好んで食べるという。 
            キツツキ目キツツキ科に分類されているが、とてもそうは思えない不思議な存在。
            
   ユーラシア大陸のヨーロッパ西部から中国東部の中緯度帯で繁殖し、冬季はアフリカ中部からインド〜東南アジ
  アに渡って越冬する。  日本では北海道から東北北部で繁殖し、大陸で繁殖したものも含めて日本全国で越冬
  するが比較的目にする機会は少ない。 
  
   定期的な越冬地として名古屋周辺から日帰り圏内で有名なのが奈良市の平城京址である。 ここでは湿原の
  縁の草むらで餌を探していた。 観察者は絶えないが大勢で取り囲むほどではないのでリラックスしていた。

                           
2,004年2月24日  奈良市
         


             暫くしたら低い潅木の枝に移った。    2,004年2月24日  奈良市
         


       キツツキ科と言われても風貌からはとてもそうは思えない。  模様はニシキヘビの印象だ。
                            
2,004年2月24日  奈良市
         


   アリスイはあちこちで見かける機会は多いが写真に撮れるほどの距離にはなかなか出てくれない。 8月に三重の
  海岸で見かけたことがあるが、この時期は繁殖地にいるはずなので繁殖入り前の若い個体なのだろう。

   次の写真は愛西市でホシムクドリを撮っていたときに現われたアリスイである。 平城京で見かけた個体は頬が
  白っぽいがこの個体は赤茶色をしており、顔立ちが随分と愛らしい。  
                        
 2,008年1月30日  愛西市
         
  


     2,012年1月27日
    まだアリスイが越冬しているか大阪に行った帰りに寄ってみた。 梅にメジロが人気だけど、梅の木に登る蟻を
   食べにくるアリスイが人気になる。 蟻を食べる場面は見られなかったけど、梅の木に登るアリスイと出会うこと
   が出来た。 越冬地は健在だった。
       
  

     この時あちこち動き回っていろんな場面を見せてくれた。 可愛いの一言だった。
         


            餌探しはもっぱらこの水の枯れた浅い池のような湿地だった。 
         


         



                                  記:2,009年 1月14日
                                    2.024年12月13日 改定

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