アカツクシガモ カモ目 カモ科
英名:Ruddy Shelduck
学名:Tadoma ferruginea
全 長 :64pと大型
見られる時期 :10月〜4月
生 息 場 所:湖沼・農耕地・海岸の干潟など 琵琶湖周辺など内陸部にも入る淡水生のカモ。
類 似 種 :
特 徴 :雌雄ほぼ同色。 ♂の夏羽には頚に黒い輪が有るが非繁殖期は不鮮明。 ♀は全体に色が薄く頭
が白っぽい。
ユーラシア大陸の中緯度地帯・・中国北部から黒海にかけての地域で繁殖し、インド北部から中国南部で越冬する。
日本には主として西日本に少数が飛来して越冬する。
掛川の花鳥園ではたくさん飼われていて足元をちょろちょろするのを見てきたのでごく普通種に思ってしまったが、
野生のものはとても美しく警戒心が強くて安全距離が遠かった。
2,004年12月に弥富野鳥園の池に1羽のアカツクシガモが入ったが遠くて写真にならなかった。
この頃に琵琶湖東岸にも現われたので遠征したが発見できなかった。
弥富野鳥園の池に入ったアカツクシガモを展望室より撮影。 時期的に繁殖羽に換羽していると見られるが、あまりにも遠く
そこまではわからなかった。
2,004年12月15日 弥富野鳥園
2,008年9月〜10月にかけて琵琶湖に現われた個体。昼間はビオトープの池で休んでいたが、警戒心が強くて
近寄ってくれなかった。 首筋の黒バンドが見られず頭も白っぽいのが特徴的である。
2,008年10月1日 湖北町
頭上に頭央線がうっすらと見えている。
2,008年10月1日 湖北町
右翼はきれいに生え揃っているが左翼の初列風切羽がバラバラになっている。2枚ほど欠けているように見えるが
換羽中なのだろうか。 他のカモでもこのような羽を見かけることがあるが、換羽中のカモはバラバラになることが
有ると動物園に通ってまで換羽状況を熱心に観察された愛鳥家の方から教えていただいたことがある。
こんな羽だと飛ぶのに不自由があると思うが、観察者の姿を嫌ってしばしば飛ぶ姿を見た。
2,008年10月1日 湖北町
島根県の斐伊川河口の田園地帯で越冬していたアカツクシガモはマガンと共に田んぼで2番穂を食べていた。
琵琶湖では警戒心が強かったがここではマガン全体の警戒心が薄いことから車の中から見ている限りこちらを
恐れることがなく、ゆっくり車を進めると20mくらいまでは近寄らせてくれた。 とても美しかった。
2,009年1月21日 島根県斐川町
ちょっと目立たないけど胸と頚の付け根にうっすらと黒いバンドが見えているが、この時期にこの程度だと♀だろう。
♂成鳥はもっと太くて明瞭なバンドが入る。
2,009年1月21日 島根県斐川町
2,020年4月16日ころに1羽のアカツクシガモが愛西市の蓮田に降り立った。 時期的に繁殖羽で首に明瞭な
黒い輪があるのでオスの成鳥と判断した。
渡りの時期なので滞在は短いものと思っていたら5月に入っても滞在が続いた。羽をけがして飛べないのかと注意
深く観察したけど、しばしば飛んで時々居所が変わったので羽には問題なさそうだった。
5月6日撮影
このまま夏までいるのかと思っていたら5月6日を最後にいなくなってしまった。
記:2,008年10月27日
2,009年 1月31日
2,020年 8月 1日
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