ヨーロッパトウネン
チドリ目 シギ科 英名:Little Stint
全 長 :13cm 雌雄ほぼ同色
観察可能時期:旅鳥として春と秋の
渡りの時期に観察される
。
生 息 場 所:内湾や河口の干潟・海岸 水田・蓮田など。
類 似 種 :トウネン 識別は難しい。
特 徴 :トウネンより嘴が細長く、足が長いので餌を獲るときは前傾が深いというが微妙。
3列風切り軸斑の黒が濃く、羽縁との境界が明瞭。 肩羽の縁のV字模様が鮮明。
夏羽では喉が白く3列風切りの羽縁は赤褐色。 冬羽は体上縁の褐色味が濃い。
識別ポイントはたくさんあるけどいずれも微妙で識別は経験を要する。
ユーラシア大陸の北極圏で繁殖、冬はインドからアフリカ方面に渡って越冬する。 日本は渡りのルート
から外れているため稀な旅鳥または冬鳥として観察される。
トウネンとの識別が難しいため至近距離でないと識別が難しい。 また、識別が難しいため気付かないこと
もある。
2,014年9月に大阪・泉大津市の埋め立て地にヒメウズラシギを見に行った時に一緒にいたヨーロッパ
トウネン。
2,014年9月20日 泉大津市
同一個体。 そのうちに良い出会いがあるだろう。
2,014年9月20日 泉大津市
2,017年愛西市に現れたヨーロッパトウネンの幼鳥。 これまで出会いは数々あったけれど満足のゆく
写真は撮れていなかった。 警戒心があまり強くないので近くで撮ることが出来、いろいろと学ぶことが多
かった。
2,017年9月11日 愛西市
上と同一個体。 蓮の葉の上に乗っているのでトウネンより長いと言われている脚の長さがよくわかるが、
トウネンと並んでくれないと微妙。
2,017年9月15日 愛西市
愛西市の蓮田を15年以上観察してきたけどヨーロッパトウネンが入ってきたのは昨年の秋が最初であり、
ましてや2年連続して入ってきたのはとても貴重な事であった。
それも、2,018年は複数の個体が入ってきた。
2,018年10月1日 愛西市
上とは別個体のヨーロッパトウネン幼鳥。 嘴の一部が膨らんで傷付いている。
2,018年10月12日 愛西市
2024年8月に愛西市の田んぼにヨーロッパトウネンの夏羽が入った。 これまでは秋の幼鳥ばかりだった
ので嬉しい出会いだった。 冬羽に換羽中で残った葉根はかなり摩耗が進んでボロボロになっている。
2024年8月15日 愛西市
記:2,017年7月 4日
2,019年3月11日改定
2,025年8月20日改定
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