シロハラクイナ
ツル目 クイナ科 英名:White−breasted Waterhen
学名:Amaurornis phoenicurus
全長:32cm
出現時期:八重山諸島で通年見られるが、本州では稀
生息場所:本土では水田・湿地・河川の岸など
食 性 :昆虫・魚類・草の種・水生植物の根など
類似種 :外見上から類似している種は無い
インドから東南アジア〜八重山諸島に通年生息する。 九州・四国で繁殖例があるが、その他の地域に現
われるのは稀とされているが、2,006年〜2,007年にかけてさいたま市で越冬・繁殖した。
ネット上には雛の写真がたくさん出てくるが、バンの生まれたての雛のように真っ黒で「黒ちゃん」の愛称で
呼ばれていたそうだ。
ネット上の記録
2,002年10月〜11月に神奈川県の三つ池公園 2,006年11月に豊中市猪名川
それにさいたま市での繁殖例を加えて以上の少数しか出てこなかったのは渡りをしないため生息地から離れな
いためだが、最近は北に繁殖地を延ばしているという説も有るので東海地方での繁殖も夢ではなさそうだ。
写真は2,006年6月に愛知県で発見された時のものである。 2個体来ていて互いに鳴き交わしていた。
さいたま市での繁殖が確認されていたのでこちらでもと期待したが、ハスが茂るにつれて鳴き声は聞かれるも
のの姿が見えなくなってしまった。 暫く観察者が訪れていたが、観察困難になっていくに連れて世間の関心
は薄れてしまい最終的に繁殖は確認できなかった。 多分繁殖できなかったと思う。
埼玉では越冬したがこちらでは冬になると身を隠す場所が無くなってしまう事から移動してしまったものと推察
される。 翌年の再来を待ったが本年(2,008年)も姿が見られない。
2,006年6月4日 愛知県愛西市で撮影
2,012年1月、名古屋市の平和公園の猫ヶ洞池の芦原にシロハラクイナが入った。 夏鳥のイメージが有ったので驚いたが、
数日後に芦原を掃除する計画が立てられており、掃除は計画通り行われたようなのでその後のことはわからない。
2,012年1月8日撮影
記:2,008年7月18日
2,021年1月30日改定
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