サカツラガン カモ目 カモ科 英名:Swan Goose
学名:Anser cygnoides
絶滅危惧種のうち情報不足(DD)に分類
全 長 :93cm前後と大柄
観察可能時期 :冬鳥として10月~3月
生息環境 :農耕地・湖沼などでマガン・コハクチョウなどと行動を共にする。
類 似 種 :サカツラガンから中国で作り出された家禽のシナガチョウが公園などで飼育されている。
シナガチョウは額にこぶが有るので識別は容易。
中国吉林省から北方のアムール川流域で繁殖し、冬季は揚子江から南の中国沿海部に渡って越冬する。
鄱陽湖(はよう湖)や漢江が越冬地として有名だが三峡ダムの影響による環境の変化が懸念されている。
日本は生息域・渡りのルートから大きく外れるためごく少数が飛来する程度の珍鳥。
2,009年12月27日、湖北でコハクチョウの群れに混じって行動しているサカツラガンが発見された。
コハクチョウとは繁殖地が異なり、オオハクチョウとは一部重なる。
2,010年1月11日 湖北町で撮影

コハクチョウが泥田の中に嘴を突っ込んで稲の根や草の根も食べていたのに対してサカツラガンは稲藁や枯れ
草を好んで食べていた。
2,010年1月11日 湖北町

人馴れしているコハクチョウに混じっているせいもあってあまり人を恐れず至近距離まで近寄ってきた。 しばらく
滞在した後の2月25日、湖北を後にしてコハクチョウなどと共に北に向かって飛び立っていった。
2,010年1月11日 湖北町

シナガチョウの一家。 体の大きさや額のコブなどから先頭が成鳥♂、真ん中は幼鳥、最後は成鳥の♀と推察。
幼鳥を真ん中に挟んで微笑ましい光景だ。
2,004年2月17日 長良川で撮影

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記:2,010年4月22日