オオカラモズ       スズメ目  モズ科    英名:Chinese Great shrike
                                    学名:Lanius sphenocercus

    長  さ    :約30cmとモズの1.5倍ほども大きい
    見られる時期:冬鳥として10月〜3月  生息域・渡りルートから外れるため

    生息場所   :草原・農耕地など開けた場所
    類 似 種  :オオモズ・タカサゴモズ
    特  徴    :


    モンゴル・中国東北部で繁殖し朝鮮半島から中国中部・南部に渡って越冬する。 
   
日本では2,002年から2,003年にかけての冬に関東から九州にかけて約30個体ほどのオオカラモズが飛来し
   て大きな話題になった。 
    
大陸に近い九州では比較的記録が多く、2,007年から2,008年にかけても現われたと記憶している。

    2,002年から2,003年にかけての冬に弥富町の鍋田干拓地にも1羽のオオカラモズが飛来した。  大変な珍鳥
   だが全国的に現われたこともあってギャラリーは多くなかった。
    インターネットによる情報網が未発達だったこと。  デジタル一眼レフカメラの出始めで、デジスコがようやく話題に
   なリ始めた頃とまだまだカメラマンが少なかったせいだろう。

    オオカラモズは広々とした干拓地を飛び回って探し出すのが大変。  見付けても苦手のデジスコで撮っていたので
   ほとんど写真が残らなかったのが今でも悔やまれる。  カメラマンの数が多かったらもっと容易に探し出せた。
   そこそこ撮れた写真はこの1枚だけ。  当時の撮影環境を考えれば残っているだけでも良しとしなければ・・・。
                         2,003年2月6日  愛知県弥富町・鍋田干拓 
   
               


               



   2,019年〜2,020年にかけての冬に滋賀県東近江市の愛知川河口・琵琶湖岸に近い農耕地で1羽のオオカラモズが
  越冬した。  早く行きたかったが行けたのは2,020年の3月13日だった。 
   飛来当時は広範囲に移動していたらしいが、私が行った頃は1枚の大きな田んぼをベースにして行動していたので探す
  までもなく、すぐに見ることができた。  人慣れしていて比較的距離が近くて撮りやすかった。

   17年ぶりに出会ったオオカラモズはとても美しかった。 かなり接近するもオオモズや高砂モズよりも慣れていて逃げなかった。
  
               

               


               


   とてもよく似ているオオカラモズとオオモズの比較。  左がオオカラモズで右はオオモズである。  オオカラモズの方が約6cmほど
  大きいが一見しただけで見分けるのは難しいと思う。 
   識別ポイントとなるのは雨覆いの白斑でオオカラモズの方が大きい。
   もう一つ、止まった時の姿勢に違いがある。  オオモズは立ち姿が平べったく、オオカラモズはすっくと立って見え、両者の違いは
  かなり顕著に感じた。 
 

     




                             記:2,009年3月 7日
                               2,020年6月11日 改定



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