ムギマキ
スズメ目 ヒタキ科 英名:Mugimaki Flycatcher
学名:Ficedula mugimaki
全 長 :13cmと スズメより小柄
観察可能時期:春と秋の渡りの時期( 4・5月 9・10月)に通過するが数は少ない。
生 息 場 所:平地や山間部の雑木林など 公園に現われることもある。
類 似 種 :オジロビタキ マミジロビタキ
サハリンから中ロ国境〜モンゴル方面の中緯度地域で繁殖し、東南アジア方面で越冬する。 一部が日本列
島を通過し、春と秋の渡りの時期に観察できるが、通過個体が少ないので観察機会は少ない。
記録は全国的に有り、都市公園で観察されることが多い。
♂の成鳥夏羽は眉斑が明瞭で頭から体の上部が黒っぽく胸が黄色いので特徴的だが、♀と若鳥はよく似てい
て識別は難しい。 夏羽・冬羽の区別があるようだが、各種図鑑は曖昧。
暗い森の中で盛んに飛び回って餌を獲っていた。
上にとまっても距離が有ったので撮影は難渋をきわめ、かろうじて残った1枚。
成鳥であれば時期的に繁殖羽になっていなければならないのにその気配は見えず、雨覆いの白線が目立つこ
とと目の後に僅かに白い眉斑が見えていることから若い♂と判断した。
この種の鳥は成鳥はともかく若鳥と成鳥の♀の識別は図鑑を見てもなかなか難しい。
2,006年5月8日 岐阜市で撮影
以下の写真は2,007年10月22日に名古屋市で撮影したもの。 ジョウビタキの♀と共に地上に降りて餌を
採っていた。
同一個体だが、この角度からだと眉斑は見えないし♂の特徴は出ておらず、成鳥の♀のように見える。
尾羽の付け根の様子もわからない。 それにしても胸の明るいカーキ色が美しい。
同一個体。 真横から見たものだが眉斑が無いことから♀の成鳥と見られる。
♂とみられるが顔に明るい光線が当たっているので眉班は見えない。 カラスザンショウの実に小さな群
が集まって来ていた。
2,022年11月2日 菰野町
同じく光線が強いので全体的に色が薄く、眉班が目立たないが♂。
成鳥の♀。
成鳥の♂。
成鳥の♂。
記:2,008年7月28日
2.023年8月 4日
目次に戻る