ミミカイツブリ
カイツブリ目 カイツブリ科
英名:Slavonian grebe
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全 長 :35cmで類似のハジロカイツブリよりやや大きい
観察可能時期:数少ない冬鳥として10月〜4月初旬頃 東海地方では津市の海岸で少数が定期的に
越冬する。
生息場所 :琵琶湖・霞ヶ浦など大きな淡水湖で観察されることもあるが、海上での観察例が多い。
また河口部でも観察され、単独または数羽の小さな群で現われる。
類 似 種 :海岸や川・湖沼で普通に観察されるハジロカイツブリとよく似ているが、冬羽では頭と首
との境界が明瞭で、ハジロカイツブリの嘴が上に反り返っているのに対してミミカイツブリ
は真っ直ぐ。
ハジロカイツブリを観察する機会が多ければ識別は容易である。
ユーラシア大陸の亜寒帯とアリューシャン列島〜アラスカ方面で繁殖し、日本列島の沿岸部や東シナ海
沿岸部で越冬するが、主として海上に生息するので目に付き難い。
ハジロカイツブリと共にミミカイツブリは地味な冬羽から想像もできないほど美しい夏羽に変身する。
換羽は3月に入って始まり、4月上旬頃にはほぼ完成して繁殖地に旅立ってしまう。
東海地方でも4月にはかなり完成した夏羽を見ることは出来る。
写真は月々の換羽の状態がわかるように撮影月日順に並べ、2,024年11月に豊明市の池に入った
ミミカイツブリは別途最後に纏めた。
2,010年12月19日撮影の冬羽。 とても美しい個体でミミカイツブリの虜になったきっかけの一つかもし
れない。
2,009年12月23日に津の海岸で撮影した冬羽。 この頃はまだ海岸近くまで寄ってきて海岸線に沿って
移動しながら餌を捕っていた。
2,014年2月24日 津市 2月下旬の時点では僅かに換羽を始めたものもいたが、この個体はまだ冬羽
のままである。
2,011年2月26日 まだ換羽が始まっていない。
冬羽から夏羽への換羽が始まってかなり進んでいる。 あまり人を恐れず、静かに待っていると15mくらい
まで近付くことも有ったが、それ以上の接近は許さなかった。
2,003年3月15日 津市の海岸で撮影
上の写真とほぼ同時期での撮影。 換羽の状況は個体差が大きく、この個体は上の個体より換羽が進んで
いる。 換羽は始まると一気に進んでゆく。
2,008年3月18日津市の海岸で撮影
2,010年3月30日 かなり換羽がかなり進んでいる。
2,010年4月8日撮影の夏羽 津市で撮影
同じく2,010年4月8日撮影の夏羽。 上と同じ個体かは不明であるが夏羽がほぼ完成している。
図鑑によって夏羽とする写真には未完成のものや、9月に撮影した冬羽への換羽の始まったものが見ら
れる。
ミミカイツブリは潜水して小魚を捕らえて食べる。 最近(2,017年)は休漁になるほど小女子がいなく
なってしまった。 そのせいと思うけどミミカイツブリを見ることが少なくなり、いても海岸から遠く離れるよう
になってし まって近くで撮れる機会はほとんど無くなってしまった。
それでも冬になると探しに行っては空振りばかりである。
2,024年11月中旬に豊明市の大きな池に1羽のミミカイツブリが入った。 これまでは遠くからばかり
の撮影だったが間近で撮れると聞いて11月14日に撮影に行った。
しかしこの日は近くまで寄ってこなかったので残念ながら遠くからの撮影となってしまったので1月14日
に改めて撮影に行った。
以下は2,025年1月14日撮影
ミミカイツブリの冬羽には嘴が黒いものと黄色いものがいる。 この個体は嘴が黒いので成鳥と推定。
足はひれ足、体の後ろの方に付いているので会歩くのは苦手。 この日は池際の遊歩道の岸近くで頻繁に潜り、
池底の魚が隠れていそうな陰を覗き込みながら餌を探している様子が手に取るように見えていた。
参考:2,007年4月14日鈴鹿市で撮影のハジロカイツブリ夏羽
記:2,008年7月25日
2,019年6月27日改
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