マミチャジナイ
スズメ目 ツグミ科 英名:Eyebrowed Thrushu
学名:Turdus obscurus
全 長 :22cm 雌雄で若干色が違う
観察可能時期:春(4・5月)と秋(9・10月)の渡りの短い時期。 目にとまりにくく観察機会は少ない。
生 息 場 所:平地から山地の林。 渡りの時期には公園で昆虫・ミミズなどの餌を探す。
類 似 種 :アカハラ アカハラには無い明瞭な白い眉班で識別は容易。
特 徴 :雌雄ほぼ同色だが♂は頭部から頚が青みを帯びた灰色で、♀は頭と頚・体の上面が
オリーブ褐色で赤っぽく見える。
カムチャツカ・ロシアの沿海州方面からバイカル湖にかけての地域で繁殖し、冬季はインドシナからジャワ
方面に渡って越冬する。 滞在期間が短いのと林縁などに出没するので観察機会はごく少ないが、かなり
の個体数が渡っているとする見方もある。
一般に秋の方が個体数が多く、9月下旬には姿を見せるので渡りの時期には要注意である。
マミチャジナイは何年かに一度 集団で纏まって通過することがあるようで、 2,006年の4月から5月に
かけては、名古屋市の緑地公園に約30羽の群が羽を休めていった。
アカハラやクロツグミなども公園内にいたが、マミチャジナイは人を恐れることが少なく、落ち葉の中で餌を
探していた。 写真は幼羽が見えているので♂の第1回夏羽と見られる。
2,006年4月17日 名古屋市で撮影
4月17日と18日の二日間でかなりの写真を撮ったが、見直してみると頭から頚の色のやや薄いものは
写っているものの、頭部と背中がオリーブ褐色の♀が1羽も写っていなかった。
30羽もの集団で飛来したのに不思議なこと。 選別して撮影したわけではない。
♂ばかりで渡るのか、♂と思っている色の薄い個体が♀なのかのしれないがよく判らない。
はっきりした♀の撮影がこれからの課題となる。
月が変わった5月初旬のGWに行ってみたらまだ残っていた。 ピントが合わなくて撮りにくかった。
2,006年5月3日 名古屋市で撮影の ♂
その後、2,007年・2,008年の春に公園に行くごとに探しているが姿を見かけない。 2,006年の
春はマミチャジナイに関して特異な年だった。
2,012年4月、少数のマミチャジナイが同じ公園を通過していった。 4月9日に見に行った。
全体に色が薄く赤っぽいので前回撮れなかった♀と見られる。
成鳥♂ほど色が濃くなく、♀のような赤い色がみらいれない。
記:2,008年8月27日
2,023年5月 7日改定
目次に戻る