コジュリン        スズメ目    ホオジロ科     英名:Japanese Reed Bunting
                                        学名:Emberiza yessoensis

   絶滅危惧U類(VU)  草原の減少・植生の遷移・河川改修により絶滅が危惧されている。
    
   長  さ      :15cm
   見られる時期:東海地方では冬鳥として11月〜4月頃
   生息場所   :草原・湿地・河川敷・休耕田
   類 似 種  :オオジュリン・シベリアジュリン
   特  徴    :オオジュリンに似て背中が赤っぽいが脇胸に縦の斑は無い。  シベリアジュリンと同じく脇胸に
            縦の斑が無いが、背中が白っぽいシベリアジュリンと違って赤っぽい。
            
    中国北東部(黒龍江省)や日本の関東以北で繁殖・生息し、一部は中国東部の沿海州に渡って越冬するほか
   本州の南部で越冬するものがいる。  九州の阿蘇山碌で繁殖するものもいて留鳥。
    かって、長野県の霧ケ峰で繁殖していたが草原がスキー場や牧草地として開発が進んで消滅した。

   
茨城県稲敷市の旧桜川村・浮島草原が繁殖地として有名なほか、千葉県香取郡東庄町(とうのしょう町)に利
   根川コジュリン公園が有るなど関東地方で繁殖・生息している。

    東海地方では冬鳥としてごく少数が観察される程度。  オオジュリンと形態が似ているが地上で昆虫や蜘蛛
   類を捕食し草の実を餌とするので下に水のある葦原にはいない。  

    図鑑類には特徴的な♂の夏羽や♀が多く掲載されているが、こちらで見られのは冬羽である。 
   次の写真は2月に愛知県で撮った越冬していたコジュリンの写真で、喉の黒さが目立つところから♂と判断した。 

   生息地は水田地帯の休耕田の小さな葦原(背の高い雑草混じり)の野焼きされた荒地で、地上で餌を探しなが
   ら時折背の高い草に上がって姿を見せてくれた。 
   この場所で同時に撮った写真にはカワラヒワ・ホオアカ・セッカ・オオジュリン・ニューナイスズメ・カシラダカなどが
   写っており、葦原とも言えないこの小さな野焼きされた草地が鳥たちの格好の餌場になっていることがよくわかった。
                        
 2,008年2月4日  豊明市     
           


    白い眉線の太いことが大きな特徴で胸は白く、オオジュリンのような脇の縦は見られない。 上の嘴は黒っぽ
   く下嘴は肉色でツートンカラーになっている。  上の個体と比べると喉が白っぽいので♀と見られる。
                         
 2,008年2月4日  豊明市    
           


     この個体は♂ほど喉が黒くないが白いとも言えない。  性別・年齢不明だが顔が黒っぽいので♂かも。
                         
2,008年2月4日  豊明市   
           


    背中はオオジュリンと同じように赤く、白っぽいシベリアジュリンとの相違は明白である。  ♀
                         
2,008年2月4日  豊明市  
           


    高槻市の淀川河川敷でシベリアジュリンを撮っている時に現れたコジュリン。 淀川水系は豊かだ。 
                            2,011年3月15日
  
           




   オオジュリンのいる環境よりスズメやカシラダカ・カワラヒワのいる1枚目のような草むらを探しているがなかなかそのような
  場所を見付ける事が出来ないでいる。 






                             記:2,009年3月 6日
                               2,022年2月22日


                                目次に戻る