カナダカモメ             チドリ目  カモメ科  
                                       英名:Thayer’s Gull 
                                                  
 
   観察頻度   :毎年このエリアで観察されている。  数は少なく識別には経験を要する。
   全   長   :55〜63cm   翼開長130〜140cmの大型カモメ  
   観察可能時期:冬鳥として11月から3月   

   生息場所   :海岸
    特  徴   :背中の色はセグロカモメより心持ち薄く、脚の色は少し濃いピンク色というが微妙。 
             最大の識別ポイントは初列風切り羽P10の裏側先端部の色が薄いこと。
             日本で見られる時期、成鳥の頭にはもやもやと僅かな斑がある。
             セグロカモメと並ぶと小ぶりではあるが、酷似しているので見付けだすのは忍耐がいる。  
   類 似 種   :セグロカモメおよび大型カモメ一般


    カナダの北極圏で繁殖し、冬は北米大陸の太平洋岸で越冬する。 津市に毎年飛来する個体は同一
   個体とされている。
     
    2,016年3月12日撮影のカナダカモメ。  この年の推定年齢は9歳。 カモメの幼鳥は体の模様によっ
   て年齢がはっきりしており、幼鳥の時から連続して観察されている。  左翼のP−10の白い裏側が見えてい
   てカナダカモメという事が判る。 また、セグロカモメと並ぶと一回り小さいのも特徴の一つ。
         

   羽を広げたのでP−10の裏側がはっきり見えた。 P−10の裏側はなかなか見えにくいが、イチゴのように
  濃いピンク色の脚は探すときの目安になる。
         


    2,018年3月3日に津市の白塚海岸で観察した成鳥冬羽のカナダカモメで年齢は11歳。 頭の僅かなもや
   もやと、尾羽の上に見えている左翼初列風切り羽P10の白い裏側がよく見えている。
   
         
   

    同年同日の同一個体。  背中の青灰色がセグロカモメより若干薄くてとてもきれいであるが、光線の当たり
   具合でセグロカモメと酷似して見える。
   
         


   


                                   記:2,020年2月3日

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