アメリカコガモ カモ目 カモ科 コガモ亜種
英名:Common teal
学名:A.c. carolinensis
全 長 :38p
観察可能時期:稀な冬鳥として11月〜3月
生 息 場 所:湖沼・池・河川
類 似 種 :コガモ
特 徴 :コガモの♂は肩羽の外側が白くて白い縦線が目立つが、アメリカコガモの♂はこの縦線が無く側胸
に白い横線が入るので識別は容易。 ♀や幼鳥はコガモとの識別は困難。
日本鳥学会・日本産鳥類リストにはコガモの1亜種として個別のコード番号は与えられていない。
コガモはユーラシア大陸の北部で繁殖し、アメリカコガモは北米大陸の中部から北部地方で繁殖し、冬は南に渡って
越冬する。
繁殖地が重複するせいかコガモとアメリカコガモのハイブリッドが存在するようだが未見。
アメリカコガモに初めて会ったのは2,004年の2月18日で、名古屋市名東区の利用されていない造成地の小さな
池に数羽のコガモと共に入っていた。 とても神経質で近寄らせてくれず、距離が有るのに姿を見せるだけで飛び立っ
て別の池に移ってしまった。
草の陰からようやく撮ったのが次の写真である。 側胸にくっきりと入った真っ白な白線に興奮したのが思い出される。
それ以後はたとえ有り触れたコガモでも1羽づつ確認する癖がついたがなかなか出会いは無かった。
2,004年2月18日 名古屋市
2回目の出会いは2,005年の2月28日。 背割堤防で観察していたら長良川の左岸に沿って流れてくるアメリカコガモ
を見つけ、追いかけながら写真を撮った。 その後も滞在したのかもしれないが、川面に浮かんでいるたくさんのカモから
見付けだせなかった。
2,005年2月28日 背割堤防
2,007年から2,008年にかけての冬に愛西市の鵜戸川に複数のアメリカコガモが入った。 3羽とも聞いたが私が
同時に確認したのは2羽だった。 よくみると側胸の横線には個体差が見られるので撮ってある写真をチェックすれば
3羽目が見付かるかもしれない。
コガモの群れに混じって行動していたが、ここのコガモたちは人馴れして極端に人を恐れることは無く、車の中から観
察しているとすぐ傍までやってきた。 名古屋市で見かけたアメリカコガモとは大違いだった。
2,007年12月10日 愛西市
2,007年12月14日 愛西市
2,007年12月14日 愛西市
コガモは淡水区域・海水区域のどこにでもいるが、アメリカコガモはこれまで淡水区域でのみ観察した。
海水域にも入るのだろうかと思っていたところ、2,016年1月11日に鈴鹿川河口の海水域にいるのが見付かり
海水域にも入ることがった。
記:2,009年1月13日
2,023年9月27日
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