アカハシハジロ  
                   カモ目   カモ科     英名:Red‐crested Pochard
                                       

    全     長 :55cm
    観察可能時期:日本では稀な冬鳥
    生 息 場 所:湖沼・河川  海に出ることは無い。
    特   徴   :♂は赤い頭が異様で一度見たら忘れることはない。 不気味な印象。
              ♀はミコアイサの♀に似ている。

   ヨーロッパから中央アジア・中国の中緯度地帯で繁殖。 アフリカ北部・中近東・インドからインドシナ北部で越冬
  する。  日本は渡りのルートから離れているため迷鳥としてごく僅かに飛来するだけ。
   
   図鑑には本州・九州で記録があると書いてあったがネットで調べた範囲には出現記録はあまり出ておらず、写真
  の大部分は琵琶湖で撮影されたものだった。 

   写真のアカハシハジロは琵琶湖西岸の高島市で撮影したものである。 岸からかなり離れた場所で行動するの
  で写真の撮影には厳しい距離だった。  口に咥えているのは餌の水草だろうか。 頭の後に黒い羽が見えている。
   兎に角容貌魁偉。

                         
 2,005年12月9日 滋賀県高島市
         

          
         



   2,006年12月16日に湖北野鳥センターのある尾上漁港で撮影したアカハシハジロの♀。 距離が有ったので
  苦手のデジスコを使わざるを得なかったが、水面が光っていたので残ったのはこの1枚だけだった。            
   確かにミコアイサの♀に似ているが泳ぐ姿勢はミコアイサの方が細長く見える。
                            2,006年12月16日  湖北町

         

 
     愛知県の高浜市の池に現れた♂の成鳥。  いなくなってから数日後に琵琶湖にアカハシはジロが入ったニュース
    が伝わってきたので、ひょっとしたらこの子かも。
     撮影は堤防上に停めた車の中からで、外に出なければ間近まで近寄ってきた。  人は恐れるが車は警戒しない。
     この日は終日逆光であったのが残念!
                            2,011年11月7日  高浜市

         



   守口市の淀川河畔に現れたアカハシハジロ。 11月7日に撮影した個体が移動したと思っていたけど、こちらは
  嘴に黒い部分が残った第1回の冬羽だった。  車では入れないので三脚を立てたけど警戒心はそれほどでもな
  かった。
                        2,012年1月27日  守口市の淀川河畔

          


             上と同一個体。 よく見ると嘴の付け根も若干ではあるが黒っぽく見える。 
         


   2,022年2月25日 草津市の琵琶湖で撮影。 高浜市で撮った成鳥は終始逆行気味で良い写真にならなかった
  けど、今回は常に順光で良い写真が撮れた。 上の個体と比べて嘴の色も濃いし、嘴に黒い部分は無い成鳥。 
   とても美しい個体であった。


         




                            記:2,008年7月18日
                              2,012年1月21日
                              2,015年2月 9日
                              2,022年3月 2日 改訂



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