アカエリカイツブリ カイツブリ目 カイツブリ科
英名:Rednecked grebe
学名:Podiceps grisegena
全 長 :45cm前後と大型
観察可能時期:東海地方では数少ない冬鳥として10月〜3月末頃
生息場所 :湖沼や川に入ることもあるが、越冬期は主に外洋の沿岸部で少数羽が見られる。
特 徴 :雌雄同色。 冬羽は淡い色をしているが、夏羽は首が赤くなる。
類 似 種 :カンムリカイツブリに似るが、首が短く冠羽が無いので識別は容易
ヨーロッパ・シベリア・北米カナダからアラスカにかけての湖沼で繁殖し、冬季は沿海部に移動して越冬する。
日本では北海道で繁殖し冬季は本州以南に渡って越冬する。
2,005年の12月18日に雪の降る中で1羽のアカエリカイツブリ冬羽に遭遇。 暗いので写真にはならなかっ
たけど、嘴の付け根が黄色いことからアカエリカイツブリと識別できる。 これにより河川に入ることもある事が
わかった。
背割り堤・海津市に属する長良川
写真のアカエリカイツブリは福井県美浜町の海岸での撮影である。 砂浜の海岸の波打ち際から100mくらいの
距離で平行移動しながら盛んに潜って餌を探していた。 適度に警戒心は強いが、じっと待っていると近寄ってくる
こともある。
2,009年3月16日 福井県美浜町
上と同じ場所での撮影である。 撮影日は前回から1週間後であるが夏羽への換羽が始まっていて別個体と思わ
れる。 頭に黒い部分が目立っている。
2,009年3月23日 福井県美浜町
これは上の写真と同じ個体と思われる。 前回から11日後の撮影で夏羽への換羽がかなり進んでいる。
2,009年4月3日 福井県美浜町
1枚目の写真と同じ個体と思われる。 もう1羽より夏羽への換羽が遅れている。
2,009年4月3日 福井県美浜町
上の個体と同じと思われる。 光線の加減で体の色は若干違ってみえる。
2,009年4月3日 福井県美浜町
4月下旬には首が赤くなってほぼ夏羽になる。
2,015年4月24日 福井県美浜町 敦賀半島
2,018年4月初旬、鈴鹿川派川河口の淡水域に1羽のアカエリカイツブリが飛来した。 通常であればこの時期
には夏羽への換羽が進んでいるはずであるが、写真のようにまだ冬羽である。
2,018年4月16日 三重県鈴鹿川河口
前から見ると首から胸にかけて若干赤くなり始めている。 アカエリカイツブリの成鳥冬羽と第1回冬羽とは識別が
難しいとされ、図鑑やネットで調べても情報が少ないが、換羽が遅れていることと頭の黒い羽がこれまで見てきた成
鳥とは様子が違うので第1回の冬羽から夏羽に換羽の始まった個体と判断した。
この個体は左の首筋を怪我しているように見える。
2,018年4月16日 三重県鈴鹿川河口
この個体を見たのは4月27日が最後で、30日に行ったときは姿が見えなかった。
4月27日には首の辺りから夏羽への換羽が始まっていた。
右側からみるとはっきりと夏羽への換羽の始まっているのが確認できる。
記:2,012年1月 5日
2,018年4月17日改訂
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