アジサシ              チドリ目  カモメ科  
                          英名:Common Tern
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    全  長   :約32〜39cm   雌雄同色
   見られる時期:渡りの時期の5〜6月と、秋の8月〜10月に大きな群れで通過する。  
   生息場所   :海岸でコアジサシが混じることがある。           
   類 似 種  :アジサシ類全般  沼アジサシやコアジサシと比べると大きいので識別は容易
     特 徴    :夏羽は頭が黒く、嘴と脚は黒いが脚の赤い個体もおり、稀に脚と嘴の赤いアカアシ
            アジサシが混じることがある。   
  
 
   ユーラシア大陸の北部沿岸から内陸部広くで繁殖し、冬季は東南アジアからオーストラリアの海岸
  に渡って越冬する。

   鈴鹿川派川から少しばかり南の海岸近くの沖合に定置網と思われる施設があった頃は渡りの時期に
  たくさんのアジサシが羽を休め、強風が吹くと派川河口の海岸部に避難して来るので間近で観察できた。
  しかしそれが無くなってからは観察の機会が失われてしまった。

   桑名市の揖斐川河口沖の導流堤で羽を休めることがあるようだけど距離的にはとても遠い。
   干潮時に人工の干潟 を歩いて近寄れるかもしれないが試みたことは無い。

                           

   

   アジサシの典型的な夏羽の成鳥。 渡りの時期に冬羽をみることはあまりなくほとんどがこのタイプである。 
   警戒心は比較的少なくてかなり近くまで寄ることが出来た。 初列風切りは尾羽を大きく超えている。

                          2,005年9月29日  鈴鹿川派川河口
        


   春の渡りの時期の観察。 大きな群で渡るので写っているのは一部のみ。 強風の後が狙い目だった。

                         2,009年5月14日  鈴鹿川派川河口
         


   成鳥夏羽が集団で飛ぶ姿はとても美しかった。 時にはコアジサシと一緒に飛ぶこともあった。

                        2,009年5月14日  鈴鹿川派川河口
        



   アジサシの中には脚の赤い個体もいる。  この個体は嘴の付け根がわずかに赤味を帯びている。

                         2,009年5月14日  鈴鹿川派川河口
        



   脚と嘴が美しく赤いアカアシアジサシ。
   アジサシの群と遭遇したらまず脚の赤い個体を探す。 ごく少数の脚の赤い個体からさらに嘴の赤い個体
  を探し、脚と嘴の両方が赤いアカアシアジサシが混じっているとラッキーであるが稀。

   なお、両方とも赤いベニアジサシはアカアシアジサシと似るが、尾羽が大きく初列よりも突出する。
   ベニアジサシは一度しか見たことがなく、初期のデジスコでの撮影となったためまともな写真が撮れてない。


                          2,014年5月17日  鈴鹿川派川河口
        


   この個体は珍しく夏羽への換羽が遅れている成鳥の冬羽。 ヌマアジサシの冬羽を見る機会はとても
  多いけど、アジサシの冬羽は観察機会が少ない。 ヌマアジサシと同様頭の黒い部分が小さいなどよく
  似ている。 


                      2,009年5月14日  鈴鹿川派川河口 
        


                     2,009年5月4日  鈴鹿川派川河口
        


   頬に黒い部分が残っている個体。 幼羽から第1回夏羽へ換羽していると思うけど幼鳥を見ていないの
  でわからない。  

                          2,014年5月17日  鈴鹿川派川河口
        


   左側の個体は頭の黒い部分が普通のアジサシと違う変なアジサシであるが、正体はわからない。 

                             2,009年5月14日  鈴鹿川派川河口
        




                           記:2,019年7月24日



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